トライアスロンは、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(ランニング)、3種目を連続して行い、途中の着替えや食料の補給などすべての時間が競技に含まれるスポーツです。トライアスロンと言う名前は、「トライ」が3つ、「アスロン」が競技と言う意味があり、アメリカ西海岸・サンディエゴ市のミッションベイで1974年9月25日に開かれた大会が世界で初めてのトライアスロンと言われいます。
1978年には、アメリカ海軍中佐ジョン・コリンズたちチャレンジャー15名が「ワイキキラフウォータースイム3.84㎞」、「オアフ島バイクレース179.2㎞」、「ホノルルマラソン42.195㎞」と同じ距離を走り切りアイアンマントライアスロンがスタートしています。現在はハワイ島コナの街で毎年10月、世界中の予選大会を通過した選手約2,000名がアイアンマンの称号をめざし走り続けています。
日本では鳥取県米子市で1981年「全日本トライアスロン皆生大会」が幕を開け全日本トライアスロン宮古島、アイアンマンジャパンINびわ湖、天草国際トライアスロンと全国に広まって行きました。2000年のシドニーオリンピックから正式種目となり、2010年の千葉国体では公開競技に採用され発展を続けています。
距離は、
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スイム3.9km→バイク180.2km→ラン42.2kmのアイアンマン・ディスタンス
★スイム1.5km→バイク40km→ラン10kmのオリンピック・ディスタンス
★スイム750m→バイク20km→ラン5kmのスプリント・ディスタンス
などさまざまで、近年は屋外プールなどを使って小学生から大人まで気軽に楽しめる大会も盛んです。
「トライアスロン」=鉄人、苛酷なスポーツの代名詞のように思われがちですが実はみなさんが日頃スポーツクラブでマイペースにこなしているエアロバイクや水泳、トレッドミルと同じ!、見事に3つそろっています!
他にもウェイトトレーニングやエアロビクスなどもこなしているのならもっと凄い体力の持ち主かも知れませんね…
もちろんアイアンマンのような長い距離のトライアスロンでしたらそれなりの準備をしなければ完走は難しいかもしれませんが短いタイプでしたら、経験がなくても練習をすれば完走できます。
3種目あるからこそ達成感、感動はひとしおです。
「完走したすべての人が勝利者」これこそがトライアスロンの精神です。
チャレンジして人生をたくさん楽しみましょう。
一般的に安全面からトライアスロン用ウェットスーツを着用して泳ぎます。
ウェットスーツは高い浮力に加え、保温性や水の抵抗を減らす伸縮素材で泳力に自信のない方でも体への負担が少なく快適なスイムが可能です。
スタートは陸上からの場合と、海に浮かんだ状態で泳ぎ出すフローティングがあり、全員一斉または時間差のウェーブ方式。コースは海上に浮かぶブイを目印に泳ぎます。
トランジッションをスムーズに行うため、あらかじめウェットスーツの中にウェアを着込んでおきます。
※トランジッション
(1)スイムから→バイクへ移る時、
(2)バイクから→ランへ移る時
ヘルメットにシューズにetc. 休憩もできます。
次の種目に移るための準備、4つ目の種目と言っても良いでしょう。
自転車競技のレースと違い、トライアスロンのバイクはドラフティング走行しません。 他人の力を借りず自分自身の力で走り切るのがルール。このためエアロバーを 使って流線形の姿勢になり空気抵抗を小さくします。パンクなどレース中のトラブルも基本的に選手自身で対処するため、予備タイヤを携帯します。
バイクやランの途中は、お腹が空かないようエイドステーションで補給をします。 自分の好きな食べ物・飲み物をバイクにつけたり、ウェアのポケットに携帯して補給することも可能です。
※ドラフティング
前の選手の後ろについて風を避けて走ること。
オリンピックディスタンスなどでドラフティングが許可されるレースもあり、大会ごとのローカルルールによっても変わってきます。
真夏のレースは脱水にならないよう、必ずエイドステーションごとに補給します。 もちろんバナナなどでエネルギーを取ったり、頭から水を掛けたりして暑さを和らげます。日焼け防止には肌の露出の少ないウェアを使ったり、サンブロックをトランジッション時に塗るなど工夫をします。トライアスロンを完走するには、3種目それぞれにペース配分やメンタル面が大切です。特にスイム・バイクで頑張り過ぎると、最後のランはずっとウォーキングと言う事も少なくありません。 トレーニングでしっかり準備をした分、レースでは景色を見て走るくらいの余裕がちょうど良いでしょう。フィニッシュでの最高の笑顔を期待しています。
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